仙台・石巻レポートNo.3 ブライトキッズとの再会

カテゴリー │ヤングフェローズ

 花京院スクエアでの演奏の後、次のバンドに貸した楽器を受け取るために待っていると、東側の公園側から、私が待っていた「ブライトキッズ」の一団が入って来ました。

 2年前の同じ会場で、ヤングフェローズの次に演奏した小学生のジャズバンドです。撤収の準備をしていると、小学生とは思えない魅力的な演奏に、しばらく手を止めて聴き入りました。

 昨年3月の震災では、ブライトキッズの地元・宮城県多賀城市も地震と津波で大きな被害を受けてしまいました。子供達のことが気になってネットで調べる内に、仙台市内のパブ(ライブハウス)やFMのDJのブログに名前を見つけ、消息を尋ねるコメントを書き込みました。

 しばらくして、ある子供のお母さんから、私のブログ宛にメッセージが届き、バンドの様子が分かって来ました。

・子供達は全員無事が確認されたこと。
・練習会場が避難所になったため、子供達が入ることができず、楽器が傷んでいないか確認できないこと。
・熱心に指導をしてくれた星さんのお父さんが津波で亡くなられたこと。

 その後、多くのの皆さんの支援で、練習が再開でき、5月には2ヶ月遅れで「卒業コンサート」を開くことができました。

 コンサートの様子は、Youtubeにも公開されて、私も見せていただきました。

 この後、メンバー不足や練習場の問題で、バンドの存続に黄色信号が点り、昨年のジャズフェステバルのプログラムには名前がありませんでした。

 その後は、他の小学校の児童にも呼びかけてメンバーを確保して、今年はジャズフェスティバルにやって来たのです。

仙台・石巻レポートNo.3 ブライトキッズとの再会

 当日になって熱を出したメンバーもいて心配されたのですが、なかなかどうして堂々の演奏でした。1曲目の「マシュケナダ」が始まると、私も胸が一杯になってしまいました。
 子供達の後ろには、心配そうに見守る父母会の皆さんの姿があります。

仙台・石巻レポートNo.3 ブライトキッズとの再会

 父母会の会長さんの話でも、「練習を始めて間もない下の学年の子も、みんな出してあげたかった。」と言うように、年の小さな女の子も、真っ赤な顔でトランペットを吹いていました。

 残念ながら、石巻への出発の時間が来てしまいましたので、最後まで聴くことはできませんでしたが、ジャズがこの子達の人生の大きな財産になってくれることを祈りながら、会場を後にしました。



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