仕事、ときどきバンド

　以前、電話機（ビジネスホン）を買っていただいたお客様から問い合わせがあり、ネットで調べると、迷惑電話情報サイトに同じ業者から電話を受けたユーザーの投稿が、１０件近く見つかりました。

　お客様の話では、
　最初に「『〇ラスト』と名乗る会社から電話がかかり、現在使用している電話機の機種を尋ねられた。答えると、『最近、電話の規格が変わり、その機種は主装置の部品の交換が必要。交換は無料でする。早急に工事に行きたいので、担当の者から連絡をする。』と言って電話が切れた。」
　「間もなく、別の業者から電話があり『工事の日程を決めたい。早くしないと年内に間に合わない。』と、急かされた。『詳しい内容を聞きたい！』と言っても『早く交換しないと！』と言うばかりなので、『本当に必要があれば、買った業者に依頼する。』と答えると『それでも構いませんが・・。』と言いながら、電話が切れた。」と言うことでした。

　おそらく、工事終了後に「無料で部品交換するためにＮＴＴに書類を提出する費用が・・。」とか「部品は無料だが技術料・出張料が・・。」と言った法外な請求があるものと思われます。

　住宅の補修などでよく耳にする、詐欺まがいの悪質業者の手口ですが、ビジネスホンを使っているのは、ほとんど例外なく事務所や工場などの事業所で、この手の話に簡単に乗るとは思えません。その辺が逆に盲点なのかも知れませんが・・。

　国内で売られている電話機は、ＮＴＴの回線に適合する規格で作られていて、審査も受けています。仮にＮＴＴ側の規格が変わるようなことがあれば、まずＮＴＴから、電話機のメーカーから、そして納入した業者から連絡があります。
　今回の例で、業者は「納入業者が廃業したり、倒産して連絡が届かない場合があるので・・。」と言い訳をしていたそうです。まるでオレオレ詐欺のような話ですが、見ず知らずの業者から電話があったら、まず納入業者を信用して問い合わせてみてください。
　それでも気になるようだったら、ＮＴＴに遠慮なくお問い合わせください。