地域防災訓練
12月最初の日曜日の今日は、恒例(?)の
地域防災訓練です。
いつも通り朝9時にサイレンが鳴り、訓練の開始。家の中の火の確認をしてから、すぐに手に取れる場所にある防寒着を着て、避難場所に決められている(て言うか、それ以外にない)小学校校舎の屋上へ。階段の下で避難者を確認していた自治会スタッフから「ちょうど100人目です。」と言われました。集まって来る住民の数は、回数を重ねる毎に減っているような気がします。
集まって来る住民も、(私を含めて)高齢者と子供たちが目立ちます。私は、過去に消防団・自主防災会・自治会と関わって来て、多少は防災に関心を持っているつもりでしたが、今の訓練の姿には、少なからず疑問を憶えます。
実際の災害は、季節・時刻・天候を選びません。いつ、どんな状況で起きるかわからないものです。もちろん、実際に近い過酷な条件で訓練をすれば、別の問題が起きることは理解できますが、毎回判で押したような決まりきった訓練では、参加する住民が減って行くのも、仕方がないような気がします。
今日も、会場へ向かいながら「もしも夜で、(当然)明りが消えていたら?」「道路が地割れを起こしたり、倒壊した家屋や樹木でふさがれていたら?」等と考えていると、避難場所へスムーズにたどり着くことを前提とした訓練に慣れてしまうことに、むしろ不安を感じてしまいます。
訓練を企画している行政も、むしろ様々なシチュエーションで、どのような問題が起きるのか?を考える必要を感じないのでしょうか?
屋上の西端からながめると、わずか100mほどの場所に太田川が流れているのが見えます。河口からは1.5kmほどで、予想される東海地震が起きれば、おそらく直後に津波が川を遡ることになるでしょう。小学校の場所は海抜2mほど、避難に使える時間はわずかです。
磐田市には危機管理課があり、防災訓練のプランを作成しているものと思いますが、もう少しイマジネーションが働かないものでしょうか?
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